こ、怖い。
とてつもなく怖い。
食堂で杏子ちゃんに挨拶していた時と表情や雰囲気がだいぶ違うから、余計怖い。
どうしよう、何で動かないんだろう。
私が立ち塞がっているから?
私が邪魔だから、そこを退けという視線ですか?
美人に見つめられることなんて滅多にないので、ものすごく緊張する。
「ス、スミマセ──…」
「ちょっと王子どいてよぉ、邪魔なんだけど〜」
のんびりとした口調で日山先輩を押し退ける女の人とばっちり目が合った。
その女の人も、見覚えがある。
真ちゃん先輩と結構仲が良いユウカさんだ。
「きゃーっ!」
ユウカさんは、顔色をパァッと明るくさせて、嬉しそうに私を抱きしめてきた。
「めーたん、久しぶりー!やーん、ちょうかわいい〜!会いたかった〜♡」
「…っ!?」
ぎゅーっと力強く抱きしめられ、更には彼女の豊満な胸に押しつぶされそうになり、とても息がしづらい。



