「真くんが女の子と付き合い悪いのって、何か理由あんじゃねえの〜?」
見透かしたような瞳で口角を上げる麻弥は、そのまま言葉を紡いだ。
「真くんさ〜、女の子の名前呼ぶ時、苗字でちゃん呼び、もしくは、下の名前で○○ちゃんって呼ぶじゃん?…なのに、芽依だけ"萩ちゃん"。しかもあだ名」
「……」
「オレや他の友達の前だとテンションとか、喋り方とか、芽依の時とは全然違うし。むしろ、芽依の前では大人ぶってるっていうか、かっこつけてるっていうか……」
「……」
「他の女の子と比べて、どこか芽依に対して特別扱いしてるようにも見えるけど?」
「……」
麻弥の鋭い感と言葉がグサグサ体に突き刺さった。
こいつの言っていることがほとんど的中していて、反論できない。
確かに、萩ちゃんに対して特別扱いをしているのは、あながち間違いではない。
萩ちゃんの第一印象は、見覚えのある女の子。
不良に絡まれている所を通りすがりのおれが助けたのだが、彼女はすごく怯えている様子だった。
それから、まさかの学校が同じで、特に用もなく、ただの好奇心で話しかけると、強張った表情を向けられた。



