ユウカちゃんは、萩ちゃんを気に入ったのか、最近では『めーたんは?』、『めーたん全然見かけないんだけど…』と、毎日おれのとこに来てはぶつくさ項垂れていた。


「残念でした〜、これはまやっちがおれのためにくれたやつなのであげられませーん」

「はー?意味不明〜。んじゃ、まーやん、あたしにもめーたんちょーだーい?」

「いや〜、真くんに送った用なんでちょっと無理っすねー。あと、バレたら本人に怒られちゃいますし〜」

「2人揃って何なの〜?」


ユウカちゃんが納得いかないと言わんばかりの表情でおれを見る。


「思ったんだけど〜、シンシン最近付き合い悪いよね〜。女の子たち皆、シンシンが一緒に寝てくれないって拗ねてるよ〜?」


彼女の言う通り、この頃、女の子たちとは遊んでいない。


「スマ○ラくらい一緒にやってくれたっていいのにさ〜」

「えー、おれ弱いし〜」

「シンシンがむら○とばっか使ってるからでしょ〜?もっと強いキャラクター選べばいいのに」


別に、女の子はきらいじゃない。

可愛いし、柔らかいし、いい匂いがする。

何となく、女の子と適当に関わるようになって、ヘラヘラしながら基本優しく接していたら、気付けば"来るもの拒まず・去るもの追わず"とか、チャラいとか、軽いとか、散々な言われよう。