あなたの笑顔が好きだから。





ふと目が覚めると、白い天井が視界に映った。

…あれ、ここどこ。

ぼんやりと一点を見つめながら考える。


確か熱出てるのを瑠璃ちゃんたちが心配してくれて、それに気づいた玲太くんに教室追い出されて……。

ズキッと頭に痛みが走った。


「あっ、萩ちゃんおはよ〜」

「えっ…?」


重たい体を起こした時、隣の方から人の気配がすると思ったら───…。


「ししし真ちゃん先ぱ──…ゴホッゴホッ、ンゲッホ!!」


ベッドの側に置いてある椅子になんと真ちゃん先輩が腰かけていたのだ。

あまりの驚きにむせてしまい、一旦呼吸を整える。


やだ、うそ何で…。

待って、今髪ボサボサ!

顔色もゾンビみたいにひどいし…どうしよう、恥ずかしい…!!


「萩ちゃん、今放課後なんだけどさ。体調どう?」

「…へー、いまほうかご───」


…ん?放課後??


「いいい、今放課後でござんすか…?」

「うん、そうだよ。萩ちゃんが『家帰りたくない〜!』って言うからとりあえず保健室に運んで安静中…って感じなんだけど」


先輩の言葉に絶句した。