あなたの笑顔が好きだから。



「芽依のタイプってどっちかっていうと、あの人の隣にいるひやま先輩?の方じゃん」

「……別に、何でもいいじゃん。確かにわーちゃんさんもかっこいいけど、圧倒的に真ちゃん先輩のがかっこいいもん!」

「ふーん、趣味悪」

「なっ…!玲太くんには関係ない!」


玲太くんが先輩の何を知ってるって言うのさ。

玲太くんはいつもそうだ。

小学校の頃からやたら距離間がおかしかったり、何かと絡みにきては『変なの』とか、『芽依変わってんな』とか、私のすることに必ず否定してくる。

あと、何故か私にだけ口悪いし…!


「芽依、玲太くんも心配してくれてるんだよ。芽依の好きな人が深森先輩だから、余計気にしちゃうんだよ」


瑠璃ちゃんが苦笑いを浮かべてそう言うと、玲太くんは「そんなんじゃないし…」とそっぽを向いた。


「……あれ、待って。玲太くん何で私が真ちゃん先輩を好きって知ってるの?」

「『何で』って…。おまえ、最近教室でその先輩のことよく話してるじゃん。しかもさっきの態度もわかりやすすぎ。"好き"って気持ち、今頃本人にバレてんじゃねえの?」

「んなっ…!?」


この男は、私に一体何の恨みがあるっていうんだ…!!