***
「まやっちありがと、ごちそうさま〜」
「麻弥くんありがとう」
「いいってことよ!」
駅前の商店街にある喫茶店で時間を潰した私たち。
時刻を確認すると、現在18時を過ぎていた。
「あっ、そーだ真くん。芽依を家まで送ってやってよ」
「えぇっ!?」
ぐりんっと、勢いよく麻弥くんの方を見る。
その瞬間、麻弥くんと目が合い、バチコーン☆とウインクをしてきた。
ま、麻弥くん何で…。
もしかして私が先輩を好きなのバレてる…!?
「別にいいけど、おれでいいの?」
「いいっていいって!なっ、芽依!真くんと一緒に帰りたいもんな〜?」
「ひょえっ…!?」
麻弥くんやめて!恥ずかしい!!
「…進展待ってるかんね〜?」
「!?」
麻弥くんが先輩に聞こえないようにコソッと耳打ちする。
またもや体温が上昇していき、ポカッと麻弥くんの腕を叩いたが、全くびくともしていない様子だった。



