あなたの笑顔が好きだから。


***


「まやっちありがと、ごちそうさま〜」

「麻弥くんありがとう」

「いいってことよ!」


駅前の商店街にある喫茶店で時間を潰した私たち。

時刻を確認すると、現在18時を過ぎていた。


「あっ、そーだ真くん。芽依を家まで送ってやってよ」

「えぇっ!?」


ぐりんっと、勢いよく麻弥くんの方を見る。

その瞬間、麻弥くんと目が合い、バチコーン☆とウインクをしてきた。


ま、麻弥くん何で…。

もしかして私が先輩を好きなのバレてる…!?


「別にいいけど、おれでいいの?」

「いいっていいって!なっ、芽依!真くんと一緒に帰りたいもんな〜?」

「ひょえっ…!?」


麻弥くんやめて!恥ずかしい!!


「…進展待ってるかんね〜?」

「!?」


麻弥くんが先輩に聞こえないようにコソッと耳打ちする。

またもや体温が上昇していき、ポカッと麻弥くんの腕を叩いたが、全くびくともしていない様子だった。