あなたの笑顔が好きだから。


わーちゃんさんは来ないのか。

…まあ、初対面の女子といきなり喫茶店行くってなるとちょっと遠慮してしまうよなぁ。

私だったら無理かも。


「真くんは?1人で焼肉行くより、オレたちとパフェ食いに行こうよ〜!芽依も一緒に行きたいよな〜?」

「えっ…!?」


突然、話を振られて声が裏返った。


「なになに、萩ちゃんおれと一緒に行きたいの〜?えーっ、どーしよー」

「んなっ…!?」


再度顔が熱くなっていき、一生懸命言い訳を探すが、何も言葉が出てこず、ただただ動揺してしまうだけ。

先輩と寄り道したい。

でも、来てほしいなんて言ったら先輩を好きなのバレちゃう…。


「あははっ、冗談だよ。そーんな照れなくたっていいじゃん」

「じょっ…」


冗談、だったのか…。

つまり、先輩の中でいう"ノリ"ってこと?


「……真くん、オレ奢るよ?」

「マジ?行くわ」


真ちゃん先輩は"奢る"という単語で即答する。


こうして、私と麻弥くんと真ちゃん先輩でパフェを食べに行くことが決まった───。