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私も教室を後にして、生徒玄関に向かっていると、先輩から連絡が来ていたことに気づく。
《掃除当番今終わった!》
《ダッシュでそっち行く!!》
メッセージと同時にゴリラが全速力で走っているスタンプが送られてきて、シュールなイラストにクスッと笑みがこぼれた。
今日は真ちゃん先輩と一緒に帰る約束をしている。
そのことを瑠璃ちゃんたちに伝えると、2人はニヤニヤと頬を緩ませながら『楽しんできなね♡』と肘をつつかれた。
もちろん、2人には先輩とのお付き合いについては報告済みである。
3人でグループ通話をして、『先輩と付き合うことになりました』と報告すると、2人はとんでもないくらいに大はしゃぎしていて、逆に私は冷静になれた。
だけど、家庭事情を打ち明けることにはまだ迷っていた。
話したいとは思ったものの、なかなか勇気が出なかったのだ。
でも、2人ならきっと、私が話すまで待ってくれると、そう思っている。
瑠璃ちゃんたち以外に、麻弥くんにも報告すると、『やっとか、長かったなぁ…』とため息をつかれた。
どうやら麻弥くんは、だいぶ前から私と真ちゃん先輩が両想いであったことを知っていたらしく、『何でもっと早く教えてくれなかったの…!?』と問い詰めると、『だってオレ関係ねーもん』と素っ気なく返された。



