「やっぱり遠慮せずいっぱい話しかけとけばよかった…」とお母さんは眉を下げて、ムッと口を尖らせた。
「芽依にたくさん友達がいて、楽しく幸せに過ごせてるって聞いて、本当によかった…」
「はぇっ、そ、そんな大袈裟な……」
「大袈裟でも、芽依が今幸せなら私は何でもいいの。だってお母さん、あなたの笑顔が好きだから」
お母さんは、莞爾とした笑顔でそう言って、すっかり冷めきってしまったコーヒーを一口飲んだ。
その瞬間、目頭が熱くなっていって、何回泣けば気が済むんだと言いたいくらいに、私はまた子どもみたいに泣いてしまった。
そして、私が泣いている最中に母は「芽依のウエディングドレスを着た姿楽しみっ」と唐突なことを言い出した。
今の状況で言うべきことなのだろうかと心の中で思いつつ、「気が早すぎない?」と泣きながらツッコミを入れた。



