瑠璃ちゃんと杏子ちゃんと友達になれたこと。
生まれ初めての恋をしたこと。
恋をして、楽しくて、笑って、嬉しくて、泣いて、落ち込んで。
時には周りの友人たちに相談乗ってもらったり、背中を押してくれたりして。
高校生になって、私は色んな人たちに恵まれて充実した生活を送っていることに気づいたのだ。
高校での出来事を話し終えた後、真ちゃん先輩が写っている写真を渋々母に見せると「お育ちが良さそうなチャラ男」と言っていた。
どういうこと?と顔を顰めたけれど、そんな私とは反対に、お母さんは嬉しそうに顔を綻ばせていて、なんだか胸元がくすぐったくなった。
「でも、よかった。芽依が楽しく高校生活送れてて安心した」
「お母さんのおかげだよ」
「かわいいこと言うんじゃないっての!」
クシャクシャと乱暴に頭を撫でられて、髪がボサボサになった。
それでもお母さんは一向にやめてくれる気配がなくて、「もうっ!」と言うと、うひゃひゃと笑われた。
「芽依、何かあったらまた連絡してよ。返事はすぐに返せないと思うけど、どうでもいいことでもいいし、今日はこんなことしたとか、一言だけでもいいからさ。熱が出たって連絡もらった時は迎えに来れなかったけども…」
「あの時は真ちゃん先輩のお姉さんに送ってもらったから大丈夫だったよ」
「…うん、まあ、そうなんだけどさ。芽依は昔から大人しかったから、あまり自分のこと話してくんなかったでしょ?中学生くらいになると、とやかく聞くのもどうかなって思って遠慮してたんだけど…」



