あなたの笑顔が好きだから。


お母さんの言葉を聞いて、私たちは歩み寄れていなかったことに気づかされた。

お互いのことを気遣いすぎるあまりに、すれ違って、少しずつ距離があいていって。

きっと、私とお母さんの関係は、すれ違った状態のままでい続けるのだと思っていたけれど、今みたいに少しのきっかけで話し合って、きちんと言葉で伝えることがどれほど大切であるのかということを知った。


「お、お母さん…」


私はどれだけ馬鹿で、自己中心的で、自分勝手すぎるんだろう。

お母さんは、ずっと私を思って育ててきてくれたというのに。


「ごめんなさ──…」


いや、ちがう。

今は謝る言葉じゃない────…。



「毎日お仕事頑張ってくれて、ありがとう。高校に通わせてくれてありがとう。私を産んでくれて、本当にありがとう」



やわらかく笑いかけながら感謝を伝えると、お母さんは少し目を見開いて、「照れるじゃんっ」と恥ずかしそうにそっぽを向いた。


「ふへへっ。……お母さん、あのね。私、お母さんに話したいこといっぱいあるんだ…」

「えっ、聞きたい!彼氏の写真とかないの?」

「え"っ…」


私は、お母さんに色々なことを話した。