あなたの笑顔が好きだから。


朝食を済ました後は、ぼんやりまったり過ごして、時計の針が9時を指した時のこと、先輩は「よいしょ」とソファーから立ち上がった。


「おれ、そろそろ帰るわ。泊めてくれてありがとね」

「…あっ、1階まで送ります」

「別にいいのに〜」

「まだ、先輩と一緒にいたいので…」


だめですか?と聞くように恐る恐る見上げる。


「……萩ちゃんってさ───…」


先輩は、全く表情を崩さずに私の目を見つめ返した。



「めっちゃおれのこと好きだよね」

「はい、大好きです」



私はふんわりと笑って言った。

そんな私とは反対に、冗談で言ったつもりだった先輩は、予想外の返事と破壊力のある笑顔の2コンボのダメージを受け、かぁーっと一気に顔を赤らめたのだった。