*
「……おはよ」
朝8時頃。
朝ごはんの支度をしていると、低く掠れた声がして振り向くと、眠そうに顔を顰めた先輩がリビングへとやって来た。
「あっ!おはようございます!」
「ん…」
軽い足取りで駆け寄って、ぎゅっと先輩に抱きつくと、先輩も私の背中に腕を回して抱きしめ返してくれた。
朝も先輩と一緒にいられるなんて、嬉しすぎる。
抱きしめられながら、顔を上げると、先輩の目が赤く充血していることに気づき、思わずぎょっとする。
「せ、先輩、目がすごく赤いですよ!?」
「ん?あぁ、だいじょぶだよ〜」
「も、もしかして私のベッド硬すぎて眠れなかったですか…!?」
「ハクナ・マタタ」
「えぇ…」
先輩は問題ない、とピースサインを私に向ける。
その後、「おなかすいた〜」と腰を丸めてぽすんっと私の肩に頭を乗せた。
「朝ごはん、できてますよ。食パン焼いただけなんですけど、よかったらどうぞ」
「わーい」
それからして、私たちはテレビを見ながら朝ごはんを食べた。



