あなたの笑顔が好きだから。


そのことを話すと、先輩は不機嫌そうな声で「玲太くんより料理上手くなってやる…」と呟いた。


「おれだって料理できるよ」

「えっ、そうなんですか?」

「うん。…まあ、チャーハンとか簡単なものしか作れないけど……」

「チャーハンを作れるだけでもすごいことですよ。私なんて、料理全くできないもん」

「えっ?じゃあ萩ちゃん、今まで食事はどうやってとってたの?」

「玲太くんがご飯持って来てくれたり……あとはコンビニ弁当とか、パンとか食べてました」


そう言うと、先輩は「マジすか…」と驚いた声で答えた。

部屋は暗くて少し顔が見えづらいけど、先輩がどんな表情をしているのか、なんとなく想像できる。


身体を丸く縮め、私は先輩の方へと近寄って、ピタッと先輩にくっついた。

嬉しさと恥ずかしさで「ふへへ」と笑みがこぼれてしまう。


「……せんぱい、あったかい…」


うとうと睡魔に襲われながら先輩の胸元に顔を埋める。

「萩ちゃん?」と優しく呼ばれて、頭を撫でられる。