あなたの笑顔が好きだから。


だけど、そんな真ちゃん先輩とは反対に、日山先輩は子どもが好きらしく、悠くんが生まれた頃から見守っていたり、お世話をしていたりとか。

「永遠は、オムツを替える時の手捌きがマジでプロだった」と、先輩はまるでお化けでも見たかのような表情でそう言った。


「そういえばさ、萩ちゃんはお母さんのこととか、家庭のこととか、友達2人には言ってないの?」


「ごめん。萩ちゃんの友達の名前わかんない」と言った先輩に、私は「瑠璃ちゃんと杏子ちゃんです」と答えた。


「母子家庭で育ってきたってことは話したけど、自分の母親が椎名つぼみであることは言ってないです」

「えっ、そうなの?」

「はい…」


もちろん、2人が嫌いだとか、信用していないからという理由ではない。


「お母さんが言わない方がいいって言ってたので、黙っているつもりではあります」

「そっか…。なんか、おれだけ知ってるって、なんか申し訳ないな…」

「いいんです。だって、先輩には隠し事したくなかったから…」


でも、2人にはいつも助けてもらってばかりだから、いつかは打ち明けたいと思っている。

今すぐに…とは断言できないが、心の準備をして、落ち着いてから、2人には話したい。