あなたの笑顔が好きだから。


「ちょっと麻弥。何か言いたそうな顔してるけどさ。芽依にだって色々事情があるんだから、あんたがとやかく言う権利なんてないのよ」

「そーだそーだ!」

「芽依も、これまで麻弥に口うるさいこと言われてきたかもしれないけど、あんたのペースで頑張ったらいいんだからね。無理しちゃだめだよ」

「瑠璃の言う通りだよっ!!」


杏子ちゃんはそっと優しく頭を撫でてくれて、瑠璃ちゃんは手を握ってくれて。


「何があっても、わたしたちは芽依の味方だからね!」

「話したくなったらでいいから。できるだけ1人で抱え込まないでね」


2人のあたたかい言葉に、少し心が軽くなった。

こんなに優しい友達がいて、私は周りにすごく恵まれているのだと気づいたのだ。

この間も、玲太くんの胸ぐらを掴んで怒鳴ってしまったし、玲太くんに謝らなければならない。