「……真ちゃん先輩に告白した…」

「…ふーん。それで、返事は?」

「知らない。返事聞かずに逃げた」

「は?なんで?」

「だって、振られるの確定してたから…。それに───…」


もう、叶わない恋だってわかってたから───…。


今日、学校を1日休んで、ベッドの上で寝転びながら頭の中を整理した。



──『ね〜え、シンシン。今好きな子いるんでしょ〜?最近その子とはどうなのぉ?』



あの時、女の人が言っていた、"先輩の好きな人"。

誰なのかは知らないけど、茶化されていたにも関わらず、否定しようとする素振りが一切見られなかった。

先輩のあの様子だと、おそらく好きな人がいるのは、間違いなく事実なのだろう。

ただし、肉体関係で繋がっている女の子がいるかどうかは不明ではあるけど。

一緒に水族館に行った日は、本人からそういう関係の子はいないと言っていたから、誰とも繋がっていないことを願いたい。


「これからどうすんだよ。先輩とはもう関わらねーの?」

「…うん。明日からは先輩とは話さない。校内でも会わないようにする」