あなたの笑顔が好きだから。


***


次の日。

先輩に告白をすると決意をしたのはいいものの、緊張しすぎるあまりに、体がカチカチに硬直していた。

昼休みになっても、頭の中は"告白"という単語ばかりがぐるぐる回っている。

朝からずっとこの調子だ。

だけど、今、ものすごく先輩に会いたい気持ちでいっぱいだった。

早く先輩のが好きってことを言いたくて仕方ない。


もういっそ、今から告白しちゃだめかな。

でも、放課後に話すって決めたからなぁ…。


居ても立っても居られず、落ち着かない。

昨日までは弱気になっていたのが嘘であるかのように、謎の自信に満ち溢れている。

意を決して、私は瑠璃ちゃんたちに「飲み物買ってくる」と伝えてから、先輩がいる教室へ向かった。

廊下を歩いている途中で、心臓の音がいつもより鮮明に聞こえてくる。

体もなんだか羽のように軽い気がして、ふわふわした気分だ。

一目だけでもいいから、先輩の姿が見たい。

あわよくば、挨拶だけでもしたい。


2年の教室がある階に到着すると、ちょうど視線の先に真ちゃん先輩の姿を見つけた。