あなたの笑顔が好きだから。


「自分からアクションすら起こしてないくせに、ウジウジ弱気になってんじゃねえよ。今の関係が心地良いとか言ってっけど、お前はただ真くんと向き合うことから逃げてるだけじゃん」

「なっ、に、にげてないもん…」

「いや、逃げてんじゃん。つーか、好きならさっさと告白しろよ。今まで見守ってたけど、進展なさすぎて話聞いてる側はイライラすんだよ」

「んなっ、そ、そんな、直球的に言わなくたって……」


正論でもあり、痛いところを突かれて涙が溢れ出す。


「は?なんで泣いてんの?」

「ま、まやぐんがいじわるなごどいうがらぁ……」

「いじわるなこと言ってねえじゃん。全く動かないお前が悪いんじゃんか。真くんと一緒にいたいなら一緒にいればいいし、好きなら付き合えばいいんだよ!フラれたらフラれたでその時に考える!以上!!」

「ゔわぁぁんっ…!!」


泣きながら、両手で麻弥くん胸辺りをポコスカ叩くも、麻弥くんは「全然痛くありませ〜ん」と余裕綽々とした態度で私を小馬鹿にしてくる。


確かに麻弥くんの言う通りではあるけど、もう少し優しく言ってくれたっていいじゃん。