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8月30日。
とうとう、先輩と水族館に行く日がやって来た───。
瑠璃ちゃんと杏子ちゃんが一緒に考えてくれた服を着て、玄関を出た後、ゆっくり深呼吸をする。
やけに心臓の音がうるさく鳴り響いて、どうにも落ち着かない。
駅に向かいながら手鏡で自分の身なりを確認する。
……大丈夫、だよね。
メイクもしたし、先輩が『髪巻いてるのが好き』って言ってたから、早起きしてヘアセットも頑張った。
ちなみに、私の格好は、黒のフレアスカートにリボンがついたオフショルダーの白いブラウス、厚底のサンダルを合わせ、少し背伸びをした大人のコーデとなっている。
オフショルダーだなんて初めて着るため、物凄く恥ずかしい気持ちになる。
高校生にしては大人すぎたかもしれない、と少々不安に思いつつ、私の格好を見た時、先輩は褒めてくれるかな…とドキドキしながら最寄り駅に到着した。
駅前の広場に行くと、先輩らしき人物を発見する。
目を凝らして近づくと、その人物は紛れもなく真ちゃん先輩だとわかり、慌てて花壇の影に隠れた。
背筋を伸ばし、覗き込むようにして先輩の様子を窺う。
先輩は、広場にあるベンチに腰を下ろし、スマホをいじっている。



