「ら、来週の……30日でもいい、ですか…?」
《うん、いいよ〜。じゃあ、また連絡するね〜》
「はい、すみません。……あっ、あの、先輩!」
《ん?どしたの?》
「えっと、その…先輩って、女の子の好きな髪型、あったりしますか?」
《へっ?好きな髪型…??》
あからさますぎたかもしれない、と思いつつ、「教えてもらえると嬉しいです」と、顔を真っ赤にさせて、今にも消え入る声で言う。
《えー、何?なんかの心理テスト? まあ、いいや。えっとねー、おれの好きな髪型はねー…。髪の毛巻いてるの、けっこう好きだよ。なんかこう、毛先がくるんって、ゆるく巻かれてる感じ》
「なるほど…」
よしっ!と、心の中で気合を入れ、「ありがとうございました」とお礼を言ってから、通話終了のボタンを押した。
その後、杏子ちゃんと瑠璃ちゃんに
《真ちゃん先輩とおでかけすることになった!!!》
《どんな服着て行けばいいかなぁ!?》
とメッセージを送ると、すぐに既読がついて、2人は
《あたしらにまかせな!》
《わたしがきみを可愛くオシャレにしてやんよ!!》
と、スタンプと一緒に返事をしてくれた。



