「ごめんね〜、このお姉さんたち距離感バグっててさ〜。特にユウカって子は、かわいい女の子見つけるとすぐ抱きしめてくるからマジで気をつけなね〜?」
私と同じ目線に合わせて、優しく声をかけてくれる先輩。
突然、好きな人に話しかけられた私は、
「アッ…イエ、ソノ……」
周りのお姉さまたちみたいに会話が弾むわけがなくて。
「ありゃ、めーたん顔赤いね。もしやあたしのおっぱいで照れちゃった〜?」
「…い、いえ、そんな……」
ユウカさんと目の前にいる男の先輩、その周りにいる何人かの女の人たちから注目を浴びてしまう。
ど、どうしよう。
私はただ、シンシンさんっていう人のことが気になって見てただけなのに…。
緊張と恥ずかしさで居た堪れなくなった私は、
「し、失礼しました!!!」
真っ赤な顔で、脱兎のごとくこの場から逃げた。
「あはは、なあに、今の反応〜。初々しくてかわいい〜」
「……」
「…ん?シンシン?どしたの?」



