「ゆ、ゆうくんのおじさんって、どんな人なの?」

「えっとねー、ふたりともおっきいよ〜」

「おじさん、2人もいるの?」

「うん〜。でもきょうはおじちゃんだけ〜」

「? へー、そうなんだ。お母さんは一緒じゃないの?」

「ママはおしごといってるー」

「……」

「……」


どうしよう、会話が続かない。

子どもって、どんな話で盛り上がるんだろう。


「……ハッ!そうだ、ゆうくん!サービスカウンターに行こう!」

「さーびすかうんたー?」


呑気に歩いている場合じゃない。

困った時は、サービスカウンターの所へ行くべきだ。

しかし、ゆうくんは歩き疲れたのか、急に立ち止まり、動こうとする気配がなかった。


「〜〜…っ、ちょ、ちょっとごめんね」


じっとしている余裕なんて私にはなく、仕方なくゆうくんを抱き上げて、そのままサービスカウンターへと向かった。







「……あの、すみません…」


子どもの体重が意外と重たくて、腕がつりかけそうになっている状態で目的地に到着する。

体力の無さに息を荒げながら、サービスカウンターにいる女の人に話しかけると、「どうかなさいましたか?」と笑顔で答えてくれた。