「つーか、あたし今このかわい子ちゃんとお話してんの〜。邪魔しないでよね〜」


か、かわい子ちゃん…??


ぎゅっと何故かユウカさんに抱きしめられ、ふわりと香る香水の匂いに包まれる。


「何、その子?1年生?」

「え〜めっちゃお肌綺麗〜。赤ちゃんみた〜い」

「お嬢ちゃんお名前なあに?」

「は…はぎのめい、です……」


つんつん、と頬をつつかれたり、私の髪で遊び出す美女たちに圧倒されながら、素直に名前を教えてしまう。


「やーん、かわいい〜♡お持ち帰りした〜い」

「ねえ、めーたんマジであたしらに用があるんだよね?そーだよね?」

「え、えっと…」

「違うよ、めいたゃはウチに用があって来たんだよ」

「いやいや、あたしでしょ〜」


フレンドリーなお姉さま方がやいのやいのと言い合いをしていた時───。



「こーら。やめなよ、その子困惑してんじゃん」



女の人たちの間に入ってきた、シンシンさんが私とユウカさんを引き離す。