「やよいはもー、おっちょこちょいなんだからぁ」
万智のフォローはフォローとしては緩かった。
「だから先帰って、じゃあまた明日!」
日下部が何か言おうと口を開いたより早く、やよいは美術室の方へダッシュした。
美術室は専門教科用の校舎にあり、渡り廊下もないため一旦この建物を出なければならない。
忘れた私の問題やけど、
いちいちあそこまでいくのも、億劫なるやん?
一階まで降り、そこから一番はなれた場所にある専門校舎へ向かう。
外に出ると、中の涼しい校舎とは真逆の蒸した空気が充満していて、喉が呼吸を止めたそうに締まった。
この時間はまだまだ昼と変わらず暑い。
少し陽に当たっただけでもう汗が滲み、露出した肌には太陽が刺さる。
「いったぁ」
日差しの鋭さにやよいが目を細めた。
やよいは走る速度を速めて太陽ゾーンを抜け、専門校舎の扉を開けた。
冷房の電源が落とされてからさして時間が経っていないのか、ひんやりはしていないが涼しさが残っている。
それでも、全力で走ってきたやよいには極楽オアシスで、噴き出していた汗が一気に引いていくのを感じた。
静かな校舎の中、二階までまた駆け足で上がり、美術室を目指す。
やよいの走る足音だけが響き、こういうときはちょっと不気味に思える。
自分の足音とは違う足音が後から聞こえそうで…。
あかんあかん、
怖いこと想像するパターンやこれ。
危うくホラー妄想をするところだったやよいは、予定外に覚えた寒さを振り払った。
途中校門の見えるポイントがあり、日下部たちが見えるかと窓の外を見てみたが、帰ってしまったのか姿は見つからなかった。
万智のフォローはフォローとしては緩かった。
「だから先帰って、じゃあまた明日!」
日下部が何か言おうと口を開いたより早く、やよいは美術室の方へダッシュした。
美術室は専門教科用の校舎にあり、渡り廊下もないため一旦この建物を出なければならない。
忘れた私の問題やけど、
いちいちあそこまでいくのも、億劫なるやん?
一階まで降り、そこから一番はなれた場所にある専門校舎へ向かう。
外に出ると、中の涼しい校舎とは真逆の蒸した空気が充満していて、喉が呼吸を止めたそうに締まった。
この時間はまだまだ昼と変わらず暑い。
少し陽に当たっただけでもう汗が滲み、露出した肌には太陽が刺さる。
「いったぁ」
日差しの鋭さにやよいが目を細めた。
やよいは走る速度を速めて太陽ゾーンを抜け、専門校舎の扉を開けた。
冷房の電源が落とされてからさして時間が経っていないのか、ひんやりはしていないが涼しさが残っている。
それでも、全力で走ってきたやよいには極楽オアシスで、噴き出していた汗が一気に引いていくのを感じた。
静かな校舎の中、二階までまた駆け足で上がり、美術室を目指す。
やよいの走る足音だけが響き、こういうときはちょっと不気味に思える。
自分の足音とは違う足音が後から聞こえそうで…。
あかんあかん、
怖いこと想像するパターンやこれ。
危うくホラー妄想をするところだったやよいは、予定外に覚えた寒さを振り払った。
途中校門の見えるポイントがあり、日下部たちが見えるかと窓の外を見てみたが、帰ってしまったのか姿は見つからなかった。

