イタリア語は完全に習得できてはいないけれど、それなりに話すことはできる。お客様が何に対して怒っているのかも聞き取れるし大丈夫なはず。
それでも怒っているお客様の対応をするのは初めてで緊張する。だけどイタリア語を話せる私なら解決できると信じよう。
そう自分に言い聞かせてイタリア語でお客様に声をかけた。
「失礼いたします、お客様。お持ちするのが大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。手のお怪我は大丈夫でしょうか? どうぞこちらをお使いください」
お客様に渡したのは絆創膏。
どうやらお客様は指を切ってしまい、随分と前に金城さんに絆創膏をくれないかと身振り手振りで頼んだらしい。
しかしどうやら金城さんはペンを持ってきてほしいと勘違いをしたようだ。それも持ってきたのは、例の搭乗客を優先した後だったようで、それがお客様の怒りをかってしまった。
「キミ、イタリア語が話せるのか?」
「はい、多少ですが」
「そうか……。だったら最初からイタリア語を話せるキミに頼めばよかった。私も大人げなかったな。後回しにされた挙句、違う物を持ってこられてついカッとなってしまった」
それでも怒っているお客様の対応をするのは初めてで緊張する。だけどイタリア語を話せる私なら解決できると信じよう。
そう自分に言い聞かせてイタリア語でお客様に声をかけた。
「失礼いたします、お客様。お持ちするのが大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした。手のお怪我は大丈夫でしょうか? どうぞこちらをお使いください」
お客様に渡したのは絆創膏。
どうやらお客様は指を切ってしまい、随分と前に金城さんに絆創膏をくれないかと身振り手振りで頼んだらしい。
しかしどうやら金城さんはペンを持ってきてほしいと勘違いをしたようだ。それも持ってきたのは、例の搭乗客を優先した後だったようで、それがお客様の怒りをかってしまった。
「キミ、イタリア語が話せるのか?」
「はい、多少ですが」
「そうか……。だったら最初からイタリア語を話せるキミに頼めばよかった。私も大人げなかったな。後回しにされた挙句、違う物を持ってこられてついカッとなってしまった」



