無事に全員への提供を終え、先輩とともにギャレーに戻って片づけをしていると、客席から大きな声が聞こえてきた。
「なにがあったんだろう」
そう言う先輩とともにカーテンの隙間から覗き見ると、ある男性のお客様に責め立てられている金城さんの姿が目に入った。
「え? どうしたんだろう金城さん。それにあのお客様、なんて言っているの?」
先輩がお客様の言葉が理解できないのも当然だ。あのお客様が使っている言葉はイタリア語なのだから。
どうやら金城さんはお客様がなにに対して怒っているのかわからず、ただ謝罪を繰り返している様子。それがお客様に逆鱗に触れているようだ。
近くにチーフパーサーの姿がない。きっと他の先輩が呼びに行っているだろうし、もしかしたら他のお客様の対応に当たっているのかもしれない。
クレーム処理経験のない私が勝手に動いて、事を大きくしたら大変だ。ここは経験豊富の先輩たちに任せるべきだけど……。
チラッと周りのお客様に目を向けると、気まずそうに下を向いたり迷惑そうにしたりしている。そして目を輝かせていた女の子は怖くて泣き出してしまった。
「すみません、ちょっといってきます」
「いくって……えっ? 鮎川さん!?」
あるものを手にして先輩を残し、ギャレー出てお客様のもとへと向かう。
「なにがあったんだろう」
そう言う先輩とともにカーテンの隙間から覗き見ると、ある男性のお客様に責め立てられている金城さんの姿が目に入った。
「え? どうしたんだろう金城さん。それにあのお客様、なんて言っているの?」
先輩がお客様の言葉が理解できないのも当然だ。あのお客様が使っている言葉はイタリア語なのだから。
どうやら金城さんはお客様がなにに対して怒っているのかわからず、ただ謝罪を繰り返している様子。それがお客様に逆鱗に触れているようだ。
近くにチーフパーサーの姿がない。きっと他の先輩が呼びに行っているだろうし、もしかしたら他のお客様の対応に当たっているのかもしれない。
クレーム処理経験のない私が勝手に動いて、事を大きくしたら大変だ。ここは経験豊富の先輩たちに任せるべきだけど……。
チラッと周りのお客様に目を向けると、気まずそうに下を向いたり迷惑そうにしたりしている。そして目を輝かせていた女の子は怖くて泣き出してしまった。
「すみません、ちょっといってきます」
「いくって……えっ? 鮎川さん!?」
あるものを手にして先輩を残し、ギャレー出てお客様のもとへと向かう。



