ご祝儀袋には決して多くの額は入っていなかったけれど、それでも父にとっては大金だったはず。お金とともにメモ紙には〝どうか幸せになってくれ〟と書かれていた。
それは紛れもなく父の字で、読んでからしばらくの間泣き続けてしまったほど嬉しかった。
それからお守りのようにこうして持ち歩いている。
「お義父さんも来ていたなら、一言声をかけてくれてもよかったのに」
「きっと来ることもすごく悩んだんだと思います。……元気に頑張っている、私の幸せを願ってくれているとわかっただけで十分です」
「……そっか」
誠吾さんはメモを持つ私の手を優しく包み込んだ。
「誓約書ではもう二度と凪咲とお義母さんに会わないって約束させたけど、もし凪咲がいつかお義父さんのことを許せるようになって、お義父さんも恥じることない人生を送ることができていたなら、その時は会ってもいいと思っているんだ。だから結婚式のことも知らせた」
「誠吾さん……」
「俺はどんなに願っても両親に会うことは叶わないけど、凪咲は違う。会おうと思えば会えるんだ。そのことだけは忘れないでほしい」
そうだ、誠吾さんはご両親に祖父も亡くしてしまい、会いたくても会うことはできない、でも私は違う。父は生きているんだ。
それは紛れもなく父の字で、読んでからしばらくの間泣き続けてしまったほど嬉しかった。
それからお守りのようにこうして持ち歩いている。
「お義父さんも来ていたなら、一言声をかけてくれてもよかったのに」
「きっと来ることもすごく悩んだんだと思います。……元気に頑張っている、私の幸せを願ってくれているとわかっただけで十分です」
「……そっか」
誠吾さんはメモを持つ私の手を優しく包み込んだ。
「誓約書ではもう二度と凪咲とお義母さんに会わないって約束させたけど、もし凪咲がいつかお義父さんのことを許せるようになって、お義父さんも恥じることない人生を送ることができていたなら、その時は会ってもいいと思っているんだ。だから結婚式のことも知らせた」
「誠吾さん……」
「俺はどんなに願っても両親に会うことは叶わないけど、凪咲は違う。会おうと思えば会えるんだ。そのことだけは忘れないでほしい」
そうだ、誠吾さんはご両親に祖父も亡くしてしまい、会いたくても会うことはできない、でも私は違う。父は生きているんだ。



