でも今はそんなことを嘆いている場合ではない。ちゃんと約束をしたのに、また空港に来たくらいだ、恐らくお金を要求するためでしょ?
今まではなし崩しに渡してしまっていたけれど、強くなると決めたんだ。なんと言われようと今日は絶対にお金を渡さない。
心に誓い、そわそわしながらこちらの様子を窺う父のもとへ歩み寄る。
「お疲れ、凪咲。今日はどこまで行っていたんだ?」
立ち上がって私に当たり障りない話から始めた父に、「そんな話がしたくて、約束を破り空港に来たわけじゃないでしょ?」と冷たく返す。
一瞬父の顔が強張るが、すぐに笑顔で言った。
「さすが凪咲、話が早いな。……父さんがこっちにいられるのはあと少しだろ? 最後に東京で楽しい思いをしたくてさ。そのために凪咲に協力してほしいんだ」
遠回しに言っているけど、結局はお金を貸してほしいってことだよね。
「お父さん」
「ん? なんだい?」
小さく深呼吸をし、自分を奮い立たせた。
「お給料をもらえるまでは、お金を貸さないって言ったよね? それに振込するために口座を教えてもらう日の約束までした」
「少しくらいは貸す余裕があるだろ?」
今まではなし崩しに渡してしまっていたけれど、強くなると決めたんだ。なんと言われようと今日は絶対にお金を渡さない。
心に誓い、そわそわしながらこちらの様子を窺う父のもとへ歩み寄る。
「お疲れ、凪咲。今日はどこまで行っていたんだ?」
立ち上がって私に当たり障りない話から始めた父に、「そんな話がしたくて、約束を破り空港に来たわけじゃないでしょ?」と冷たく返す。
一瞬父の顔が強張るが、すぐに笑顔で言った。
「さすが凪咲、話が早いな。……父さんがこっちにいられるのはあと少しだろ? 最後に東京で楽しい思いをしたくてさ。そのために凪咲に協力してほしいんだ」
遠回しに言っているけど、結局はお金を貸してほしいってことだよね。
「お父さん」
「ん? なんだい?」
小さく深呼吸をし、自分を奮い立たせた。
「お給料をもらえるまでは、お金を貸さないって言ったよね? それに振込するために口座を教えてもらう日の約束までした」
「少しくらいは貸す余裕があるだろ?」



