身も心も、満たしてくれるのは貴方だけなのに。

「何歌おっかなぁー」

内心ドキドキだけど、平然を装ってます。

「ユキって横顔綺麗だね」

「え、そう?」

ハルトが顔を覗いてくる。

むりむりむり!!!!

近すぎるよ!?

キスできちゃう距離だよ……

あたしはドキドキしてることを気付かれたくなくて必死でデンモク画面を見ている。

「ねぇユキ」

「は、はい」

「早く歌う曲決めてよ!」

笑顔であたしの頭をポンポンしながら言った。

「………………」

きゃーーーーーーーーーっっ!!!!

それはズルいよ!!!

心拍数が上がってる…。