身も心も、満たしてくれるのは貴方だけなのに。

駐車場到着


中野さんの駐車が終わり、敷地内で待機しているあたしの方へ向かってきた。


急いで運転席側の窓を開ける。

「僕の隣に停めておいてください」

「はい」

あたしも駐車を終え、ようやく事務所の中へ。


「お疲れ様でーす、戻りましたー」

中野さんの声が室内に響く。

玄関を開けると、すぐにパソコンが並ぶデスクがひとつの島になっているフロアになっていた。

何人かスタッフさんらしき人達の姿があった。

「あっおかえりー中野ちゃん。お、ユキさんですか?」