***
「自由行動だ~!!」
「「お~!!」」
萌ちゃんの声に合わせて、私と乃奈香ちゃんは両手をあげてばんざーい。
「女子、元気になってね?」
「環が弱々なだけでしょ?」
「芸術家は体力が無いんですー」
「あは、疲れたら言ってね環くん」
「さすが幼なじみ。昔からお前はそうやって俺に優しくしてくれて「隙あらば彼氏ヅラすんのやめろ」
どや顔の環くんに、信濃くんがチョップ。
そして、ちらっと私を見るから、もちろん視線はぶつかってしまう訳で。
「た、楽しみだね!! 新撰組巡り!!」
ありきたりな言葉。
でもこれくらいしか出てこなかった。
信濃くんは少し口角を上げてからうなずく。
優しい表情だ。付き合っていた時のどれよりも優しい。
――「俺、今度こそちゃんとカノのこと好き」
遊園地で言われた言葉が頭の中でぐるぐる。
「今度こそ」って、なんだろう。
「ちゃんと」って、どういうことなんだろう。
付き合ってるときは好きじゃなかったけど、
今になってちゃんと好きになってくれた、ってこと?
……そういうことで、合ってるのかな、とらえ方。
って、こんなに考えても、信濃くんの中でもうなかったことになっていたらめちゃくちゃ恥ずかしいんだけどね。
「自由行動だ~!!」
「「お~!!」」
萌ちゃんの声に合わせて、私と乃奈香ちゃんは両手をあげてばんざーい。
「女子、元気になってね?」
「環が弱々なだけでしょ?」
「芸術家は体力が無いんですー」
「あは、疲れたら言ってね環くん」
「さすが幼なじみ。昔からお前はそうやって俺に優しくしてくれて「隙あらば彼氏ヅラすんのやめろ」
どや顔の環くんに、信濃くんがチョップ。
そして、ちらっと私を見るから、もちろん視線はぶつかってしまう訳で。
「た、楽しみだね!! 新撰組巡り!!」
ありきたりな言葉。
でもこれくらいしか出てこなかった。
信濃くんは少し口角を上げてからうなずく。
優しい表情だ。付き合っていた時のどれよりも優しい。
――「俺、今度こそちゃんとカノのこと好き」
遊園地で言われた言葉が頭の中でぐるぐる。
「今度こそ」って、なんだろう。
「ちゃんと」って、どういうことなんだろう。
付き合ってるときは好きじゃなかったけど、
今になってちゃんと好きになってくれた、ってこと?
……そういうことで、合ってるのかな、とらえ方。
って、こんなに考えても、信濃くんの中でもうなかったことになっていたらめちゃくちゃ恥ずかしいんだけどね。



