春に笑って、君宿り。

どうしたら本当って思ってもらえる?
どうしたら分かってもらえる?

言葉じゃ伝わらないから触れたいのに。

私の言葉が君に届くのをただ離れたところから見守ることなんてできないよ。

閉ざされた君の心にだって触れたいんだよ。


ねえ、逆にどうしたら伝わるの。

あと何時間、何日、何年かけたら私の声は君に届くの。


「……あと、もう教室来ない方がいいよ」

「やだ、雪杜くんに会いに来たい」

「あんたまで変な噂に巻き込まれるからだって、わかんないわけ」

「巻き込んで欲しいのに」

「俺は嫌だ」

「雪杜くんの頑固」


そこまで話して、隣でフッと笑うのが聞こえた。
反射的に視線が引っ張られる。


「そのまま、返すわ」

「っ」


きゅんっ。

そう、それ。
もっともっと見たいの。

もっと笑って欲しいの。

私の気持ちが想いがただ届いてくれたらいいって、君はただ笑ってくれていたらそれでいいって思ってたの。
さっきまではね?