「な、んでこいつがここにいるんだ? あ?」
「あ、えと、その……」
ピシピシと音を鳴らしながら、白目のまま聞いてくる環くん。
何かの人形みたいで少し面白いと思ったのは黙っていた方がよさそう。
「あたしが呼んだ」
「花壱お前正気か!?」
続けて、「お前も何来てんだよ!?」と信濃くんを睨む。
信濃くんは信濃くんでだいぶげっそりした声で呟いた。
「よぉ環……こいつ、人じゃねえよ……」
「統河お前、まさか……」
2人が萌ちゃんをみると、萌ちゃんはお得意のウィンクをぱちんとしてみせた。
私と乃奈香ちゃんはそっと目を合わせてから、くすっと笑う。
昨日。
信濃くんを呼ぼうって決まって、どうやって呼び出すかという問題にぶち当たった私たち。
連絡をとったとして、来てくれるとは限らない。
というか、来てくれない確率の方が高い。
その時「あたしに任せて」と立ち上がってくれたのが我らが萌ちゃんだ。
「任せてって、どうするの? モエちゃん……」
「池ちゃん、よく見てな。こういうのは強硬手段☆」
知り合ったときからだけど、萌ちゃんは私たちをちょっと変わったあだ名で呼ぶ。
「あ、えと、その……」
ピシピシと音を鳴らしながら、白目のまま聞いてくる環くん。
何かの人形みたいで少し面白いと思ったのは黙っていた方がよさそう。
「あたしが呼んだ」
「花壱お前正気か!?」
続けて、「お前も何来てんだよ!?」と信濃くんを睨む。
信濃くんは信濃くんでだいぶげっそりした声で呟いた。
「よぉ環……こいつ、人じゃねえよ……」
「統河お前、まさか……」
2人が萌ちゃんをみると、萌ちゃんはお得意のウィンクをぱちんとしてみせた。
私と乃奈香ちゃんはそっと目を合わせてから、くすっと笑う。
昨日。
信濃くんを呼ぼうって決まって、どうやって呼び出すかという問題にぶち当たった私たち。
連絡をとったとして、来てくれるとは限らない。
というか、来てくれない確率の方が高い。
その時「あたしに任せて」と立ち上がってくれたのが我らが萌ちゃんだ。
「任せてって、どうするの? モエちゃん……」
「池ちゃん、よく見てな。こういうのは強硬手段☆」
知り合ったときからだけど、萌ちゃんは私たちをちょっと変わったあだ名で呼ぶ。



