春に笑って、君宿り。

「そうそう、あたしら反省したって言ったでしょ?」


続いて可愛らしいウィンクをかます萌ちゃん。


「変な噂より、あたしら自身が雪杜のことをちゃんと知らないとね」

「そういうこと!! よろしくな、奈冷!!」

「!? ちょ……っ」


環くんが雪杜くんの肩に腕をまわして、ニッと笑う。


「はあ!? 何する……んですか」

「敬語っ!! かわいい!!」

「あは、カノちゃんまた周りに花咲いてる」


乃奈香ちゃんには私の花たちが見えるんだ。
さすが森ガール。


「ということで、まずは新入生歓迎会やるぞー!!」

「はあっ!?」

「おーっ!!」

「ちょ、あんたも何乗ってんの!!」


あ、ごめんね雪杜くん。
萌ちゃんがとんでもなく楽しそうなことを言うものだから、つい……。


「ちょうどいいことに明日は休みだ」

「……俺明日は予定が」

「却下」

「~……っ」