ここは私が、イメージを変えてあげなくちゃ!!
「乃奈香ちゃん、朝もあったけど雪杜くんだよ!! 家まで送ってくれたんだよ!!」
「え、そう、なんだ……?」
ああ違う。
もっと優しいところがあるのに。
送ってくれたことはもちろんだけど、もっともっと彼のいいところを今日で私はたくさん知ったはずなのに。
「とにかくすごく優しいの!!」
「いいよ、そんな必死にならなくて」
「えっ?」
私が雪杜くんのいいところ、優しいところ、好きなところをどうやって伝えようかと。
そう思って身振り手振りしていた時。
少し寂しそうな、君の声。
「……人を見た目で判断するような人に知ってもらいたいと思わないし、別にいい」
なんてない顔でそんなこと言ってるけど。
今日聞いたどれよりも寂しい声だ。
そうやって今までも閉じこもってきたのかな。
人にきちんと自分をわかってもらえないまま、自分から遠ざけてきたの?
「はあ、人の話は最後まで聞くものだぜ、後輩」
雪杜くんの言葉を聞いた環くんが、少し不機嫌そうに言い放つ。
彼が「後輩」というワードにぴくりと眉を動かしたのを見逃さなかった。
う、こちらも少し不機嫌……?
「乃奈香ちゃん、朝もあったけど雪杜くんだよ!! 家まで送ってくれたんだよ!!」
「え、そう、なんだ……?」
ああ違う。
もっと優しいところがあるのに。
送ってくれたことはもちろんだけど、もっともっと彼のいいところを今日で私はたくさん知ったはずなのに。
「とにかくすごく優しいの!!」
「いいよ、そんな必死にならなくて」
「えっ?」
私が雪杜くんのいいところ、優しいところ、好きなところをどうやって伝えようかと。
そう思って身振り手振りしていた時。
少し寂しそうな、君の声。
「……人を見た目で判断するような人に知ってもらいたいと思わないし、別にいい」
なんてない顔でそんなこと言ってるけど。
今日聞いたどれよりも寂しい声だ。
そうやって今までも閉じこもってきたのかな。
人にきちんと自分をわかってもらえないまま、自分から遠ざけてきたの?
「はあ、人の話は最後まで聞くものだぜ、後輩」
雪杜くんの言葉を聞いた環くんが、少し不機嫌そうに言い放つ。
彼が「後輩」というワードにぴくりと眉を動かしたのを見逃さなかった。
う、こちらも少し不機嫌……?



