***
イルミネーションがキラキラ。
クリスマスが待ちきれないというように、カップルで溢れかえっている。
サンタのコスプレをした店員さん。
クリスマスのBGM。
「ほら、これなんて可愛い!!」
「バカ、奈冷はもっとこういう和風のが好きなんだよ」
「あっ!? あれもかわいいね!?」
「聞けよ話を」
そんなの全部知ったこっちゃないというように、私たちは雪杜くんへのプレゼントを選ぶのに夢中だった。
「だからカノはセンスがないって言ってんだよ」
「見て!! このウサギもかわいい!!」
「奈冷にそのウサギのストラップをやるつもりか」
「だってかわいいから……」
「お前の中の奈冷のイメージって『かわいい』なわけ?」
「そう言われると……」
雪杜くんが照れたり、ふいって視線をそらしたりすると
胸がきゅんとしてつい頭を撫でたくなっちゃうんだよね……。
「お前な、ほんとそういうとこだぞ」
「えええ……」
呆れたように言われて、何がいけないのかと考える。
たしかに雪杜くんも最初は嫌がってたけど、
最近は「好きにしたら」って大人しく撫でさせてくれるようになったしなあ……。
イルミネーションがキラキラ。
クリスマスが待ちきれないというように、カップルで溢れかえっている。
サンタのコスプレをした店員さん。
クリスマスのBGM。
「ほら、これなんて可愛い!!」
「バカ、奈冷はもっとこういう和風のが好きなんだよ」
「あっ!? あれもかわいいね!?」
「聞けよ話を」
そんなの全部知ったこっちゃないというように、私たちは雪杜くんへのプレゼントを選ぶのに夢中だった。
「だからカノはセンスがないって言ってんだよ」
「見て!! このウサギもかわいい!!」
「奈冷にそのウサギのストラップをやるつもりか」
「だってかわいいから……」
「お前の中の奈冷のイメージって『かわいい』なわけ?」
「そう言われると……」
雪杜くんが照れたり、ふいって視線をそらしたりすると
胸がきゅんとしてつい頭を撫でたくなっちゃうんだよね……。
「お前な、ほんとそういうとこだぞ」
「えええ……」
呆れたように言われて、何がいけないのかと考える。
たしかに雪杜くんも最初は嫌がってたけど、
最近は「好きにしたら」って大人しく撫でさせてくれるようになったしなあ……。



