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「うわあぁぁ~ん……!!」
体中に電気が走ったみたいな衝撃。
雪杜くんに好きな人がいる。
それは多分、私じゃない。
「……うっ、うわあぁ~ん……!!!!」
こんなに声を出して泣いたのは子供の時以来かもしれない。
「……で、なんで俺ん家なんだよ」
「だってえええ……!!!!」
家だと家族に心配かけちゃうし……
今は誰かに傍にいて欲しかったし……。
「……っとに、お前は昔から泣きたくなるとここに来るよな」
仕方ないなと付け加えながら、眉を下げて優しく微笑む環くん。
手には見慣れた長い筆。
顔や腕、作業着にはいろんな色の絵の具が飛び散っている。
環くんの家にはそれはそれは大きなアトリエがあって、
たくさんの作品が並んでいる。
何度か展示会もしている中で、環くんが気に入らないと言って世に出ていない絵だってある。
嗅ぎなれた絵の具のにおいが今はなんだかほっとする。
小さい頃から何かあると逃げるようにここに来ていたから。
ここに来たら、作品と向き合っている一生懸命な背中があるから。
それに、何度も勇気をもらえていたから。
「うわあぁぁ~ん……!!」
体中に電気が走ったみたいな衝撃。
雪杜くんに好きな人がいる。
それは多分、私じゃない。
「……うっ、うわあぁ~ん……!!!!」
こんなに声を出して泣いたのは子供の時以来かもしれない。
「……で、なんで俺ん家なんだよ」
「だってえええ……!!!!」
家だと家族に心配かけちゃうし……
今は誰かに傍にいて欲しかったし……。
「……っとに、お前は昔から泣きたくなるとここに来るよな」
仕方ないなと付け加えながら、眉を下げて優しく微笑む環くん。
手には見慣れた長い筆。
顔や腕、作業着にはいろんな色の絵の具が飛び散っている。
環くんの家にはそれはそれは大きなアトリエがあって、
たくさんの作品が並んでいる。
何度か展示会もしている中で、環くんが気に入らないと言って世に出ていない絵だってある。
嗅ぎなれた絵の具のにおいが今はなんだかほっとする。
小さい頃から何かあると逃げるようにここに来ていたから。
ここに来たら、作品と向き合っている一生懸命な背中があるから。
それに、何度も勇気をもらえていたから。



