春に笑って、君宿り。

雪杜くんは、自分が着ていたブレザーを私にそっとかけてくれた。

ふわっと香る雪杜くんの匂い
心地いいぬくもりの残っている、少し大きめのブレザー。


「!?!?」


ポンポンッと私のお団子にまとめていた髪の毛が飛び跳ねる。


「スカート、いつもより短い。もう冬なんだし、体冷やさないほうがいいよ」


もう少し季節、考えたら?
そう言って、先に歩き出す雪杜くん。


「……」


作戦その3……失敗。


「先輩さ、どうしたの」

「……え?」


顔を上げたら、数歩先で私を待ってくれている雪杜くん。
カーディガン姿もかっこいい。


「なんか最近、変だから」

「う……」


雪杜くんを振り向かせるために頑張ってるのに
本人から「変」と言われる始末。

もう、どうしたら私のこと好きになってくれるの?

聞いたら教えてくれる?
ラッキーアイテム毎日プレゼントするくらいならできるよ?