「……よし!!!!」
これで何も思い残すことはない。
全力で女を磨いて、クリスマスまでに雪杜くんを恋に落とす!!
さすがにちょっと落ち込んじゃったけど、いつまでもくよくよしてられない。
……頑張れ、恋する私!!
「あ、いたいた!!」
「花暖ちゃーん!!」
放課後。
1人ガッツポーズを決めて気合いを入れていたとき。
女の子たちに声をかけられる。
……もしかして……
嫌な予感がしたけど、表情には出さないようにして、なんとか笑顔で顔を上げる。
「ねえねえ、1年の雪杜くんと仲良かったよね!?」
「連絡先私たちにも教えてもらえないかな!?」
「この手紙、雪杜くんに渡してほしいんだけど……!!」
「あ、あはは……」
……やっぱり!!
私はすべてに適当な返事をして、萌ちゃんと乃奈香ちゃんの元へ逃げ込む。
朝の授業前、昼休み、放課後。
隙あらば女の子たちからこんなふうに声をかけられることが急激に多くなった。
「カノちゃん、お疲れ様……」
「うっ、どうして雪杜くんがモテてるの……!?」
私だけの王子様だったのに!!
私の運命の人なのに!!
これで何も思い残すことはない。
全力で女を磨いて、クリスマスまでに雪杜くんを恋に落とす!!
さすがにちょっと落ち込んじゃったけど、いつまでもくよくよしてられない。
……頑張れ、恋する私!!
「あ、いたいた!!」
「花暖ちゃーん!!」
放課後。
1人ガッツポーズを決めて気合いを入れていたとき。
女の子たちに声をかけられる。
……もしかして……
嫌な予感がしたけど、表情には出さないようにして、なんとか笑顔で顔を上げる。
「ねえねえ、1年の雪杜くんと仲良かったよね!?」
「連絡先私たちにも教えてもらえないかな!?」
「この手紙、雪杜くんに渡してほしいんだけど……!!」
「あ、あはは……」
……やっぱり!!
私はすべてに適当な返事をして、萌ちゃんと乃奈香ちゃんの元へ逃げ込む。
朝の授業前、昼休み、放課後。
隙あらば女の子たちからこんなふうに声をかけられることが急激に多くなった。
「カノちゃん、お疲れ様……」
「うっ、どうして雪杜くんがモテてるの……!?」
私だけの王子様だったのに!!
私の運命の人なのに!!



