「ねえはなの?」
「ハイ」
放課後。
まるで作戦会議でもするかのように、私の周りに集まってきた3人。
「ちょっと情報量が多いので説明してもらえる?」
私の目の前に座る萌ちゃんが、小さくため息を吐きながらそう言う。
その言葉に、両サイドにいる乃奈香ちゃんと環くんがうなずいて見せた。
……特に環くんなんかは大きく深く、でもその目はしっかり私を睨むように見つめてきている。
「……え、っと」
3人の威圧感に負けそうになり、行き場のない視線をただ下に落とす。
ところでどうして環くんがそんなにお怒りでいらっしゃるか聞いても……!?
「あのな、カノ」
あ、無理そう。
そんなの許すわけないだろって目が言ってる気がする。
「統河と別れたのは正解だと思う」
「え、失恋が正解だなんてヒドイ、環くん間違ってる」
「や、環は間違ってない」
「私も、環くんは間違ってないと思うよカノちゃん……」
女の子2人から否定されてもう一度下を向く。
そんなあ。