「……っ」
追いかけよう。
追いかけて、それで、ごめんって言って、それで。
許してくれるかな。
嫌わないでいてくれるかな。
ううん、迷ってる場合じゃない。
せっかく2人きりになれたんだし、こんな嫌な雰囲気で終わりたくない!!
「よし!!」
気合いを入れて立ち上がったとき。
「……花暖先輩」
雪杜くんがリビングに戻ってきてくれた。
手には、見覚えのある柄の小さな袋。
「あれ、それって……」
「……はい、これ」
耳まで真っ赤にして、それをズッと私に差し出してくる。
え、ちょ、ちょっと待って?
う、う、受け取っていいの?
「え?……えっ!?」
「はあ……やっぱり忘れてたんだ」
私にその包みを押しやって、ポケットからスマホを取り出す雪杜くん。
私があげた扇子のストラップがぶら下がっていて、
まだ、つけていてくれたんだ。
追いかけよう。
追いかけて、それで、ごめんって言って、それで。
許してくれるかな。
嫌わないでいてくれるかな。
ううん、迷ってる場合じゃない。
せっかく2人きりになれたんだし、こんな嫌な雰囲気で終わりたくない!!
「よし!!」
気合いを入れて立ち上がったとき。
「……花暖先輩」
雪杜くんがリビングに戻ってきてくれた。
手には、見覚えのある柄の小さな袋。
「あれ、それって……」
「……はい、これ」
耳まで真っ赤にして、それをズッと私に差し出してくる。
え、ちょ、ちょっと待って?
う、う、受け取っていいの?
「え?……えっ!?」
「はあ……やっぱり忘れてたんだ」
私にその包みを押しやって、ポケットからスマホを取り出す雪杜くん。
私があげた扇子のストラップがぶら下がっていて、
まだ、つけていてくれたんだ。



