振り返ると、愛しい私の彼氏、信濃くんがこっちへ向かって歩いてくる。
全力でスライディング土下座をしたいところだが、なんだかそんな雰囲気じゃなさそうなのは私でも分かった。
……確実に不機嫌。というか怒ってる。そりゃそうだ。
「し、信濃くん……!!」
私は慌てて信濃くんへ駆け寄る。
冷たい目が私を見下ろした。
「昨日は、ごめんなさい。ちょっと、色々あって……」
深々と頭を下げる。
彼氏のお願いを聞くこともできない、叶えてあげられる彼女じゃなくてごめんなさい。
「……俺、もう無理だから」
「……っ」
その、無理、は。
もう、終わり、ってこと?
頭の中も、目の前も真っ白になる。
これじゃあ、前と同じだ。
こんな終わり方、よくない。
何も変わっちゃいない。
また、私が失敗した。
全力でスライディング土下座をしたいところだが、なんだかそんな雰囲気じゃなさそうなのは私でも分かった。
……確実に不機嫌。というか怒ってる。そりゃそうだ。
「し、信濃くん……!!」
私は慌てて信濃くんへ駆け寄る。
冷たい目が私を見下ろした。
「昨日は、ごめんなさい。ちょっと、色々あって……」
深々と頭を下げる。
彼氏のお願いを聞くこともできない、叶えてあげられる彼女じゃなくてごめんなさい。
「……俺、もう無理だから」
「……っ」
その、無理、は。
もう、終わり、ってこと?
頭の中も、目の前も真っ白になる。
これじゃあ、前と同じだ。
こんな終わり方、よくない。
何も変わっちゃいない。
また、私が失敗した。



