「……開けていい?」
「う、うん!! 気に入ってもらえるといいけど……」
「気に入るよ」
「まだ中身、見てないのに言い切れるの?」
「うん」
視線を落として、紙袋の口が止められているテープをはがしながら
まだ開けてないのに、そんなことを言ってのける。
「……きれい」
中身を取り出して、夕陽に照らしてそう呟いた。
桜のちりめん柄が描かれた、扇子のストラップ。
「あ、あの……それ……」
私はスマホを取り出して、雪杜くんに見せる。
「え……」
今、雪杜くんが持ってるのと同じストラップがついてる。
色違い。
私のは青で、雪杜くんのは桃色。
さすがになれなれしいかな。
調子に乗りすぎたかな。
修学旅行中はつい舞い上がって決めちゃったけど
今になって考えるとさすがに出過ぎた真似だったなと恥ずかしくなる……。
「ほら、気に入った」
ストラップをきゅっと握ってまた笑った。
その笑顔が、仕草が。
「ありがとう」って伝えてくる。
「う、うん!! 気に入ってもらえるといいけど……」
「気に入るよ」
「まだ中身、見てないのに言い切れるの?」
「うん」
視線を落として、紙袋の口が止められているテープをはがしながら
まだ開けてないのに、そんなことを言ってのける。
「……きれい」
中身を取り出して、夕陽に照らしてそう呟いた。
桜のちりめん柄が描かれた、扇子のストラップ。
「あ、あの……それ……」
私はスマホを取り出して、雪杜くんに見せる。
「え……」
今、雪杜くんが持ってるのと同じストラップがついてる。
色違い。
私のは青で、雪杜くんのは桃色。
さすがになれなれしいかな。
調子に乗りすぎたかな。
修学旅行中はつい舞い上がって決めちゃったけど
今になって考えるとさすがに出過ぎた真似だったなと恥ずかしくなる……。
「ほら、気に入った」
ストラップをきゅっと握ってまた笑った。
その笑顔が、仕草が。
「ありがとう」って伝えてくる。



