「しっ、信濃くん!? なん、なんでここに!? 一体いつから……っ!?」


れ、連絡してくれるって言ってたから、びっくりしちゃったよ!?


「あ、すぐそこで花壱に会って、『はなのなら今部屋に1人だよ』って言ってたから、普通に声かけようとしたんだけど」


「まあもうすぐ消灯時間だしすぐ退散しますよ」って付け足して。
照れるように視線を逸らしてから、目の前で膝を折ってしゃがむ信濃くん。
あっという間に視線の位置が同じ高さに。


「何回か声かけたんだけど全然返事がないから」


いや、全然聞こえなかったんですけど!?


「うずくまってるし、具合でも悪いのかと思って。勝手に入ってごめん」

「え、えと……だい、じょうぶ……」


え、え。
こんな、急に信濃くんと2人っきりなんて。

いや、今日ずっと考えてたし心の準備はしてたつもりだけど、
まさか部屋に2人きりになるなんて思わなかったし……っ!!


「……で、さ。告白の返事、少し考えて、くれました?」

「っ」


急、でもないか。
私がここまで引っ張っちゃってたんだから。
見て見ぬふりなんか、できないししちゃいけなかったのにね。


「あ、あの。私」

「うん」