【完】悪魔と天使


 「わたしは天使界、人間界そして
  悪魔界の皆が幸せに暮らせるように
  したい。だから…。」

  緊張で声が震える。

  大魔王からの圧を感じる。

 「大魔王の座をわたしにください。
  そろそろ代替わりの時期でしょう。」

  フッと鼻で笑われる。

 「無理だよ。君は天使なんだから。
  悪魔だったら話は別だがね?」

 「ではわたしが悪魔だと言ったら?」

  驚いたように目を見開く。

 「なんだと?」