「大魔王様。天使のてらすと申します。
  お会いできませんか。」

  悪魔界の大扉、大魔王様の
  住む城の前で声をかける。

  すると自動でドアが開いた。


 「おまえは優秀な天使だそうだな。
  噂は聞いてる。」

 「ありがとうございます。
  今日、なんの日かお分かりですか。」

  はて…?と頭を傾げる大魔王様。

 「今日は、今日はあまの誕生日です。」

  すると興味がなさそうに言う。

 「ほう。だから?」

 「ご存じだと思いますがわたしは
  今日、天使界の長となりました。
  大魔王様と同じ目線で
  話させていただきます。」