「おいら、あの大魔王の息子だ。 おいらは人を不幸にするのがヘタで、 本当ならおいらが処刑されるべき だったんだ。でも、おいらは次期 大魔王として生かされた。 そんなの嫌なんだ。おいらだけ 特別扱いされるようなのは。 それに……。」 言葉を詰まらせるあま。 「おいらはこの悪魔界、天使界、 人間界が幸せになってほしい。 今のままじゃ無理だ。」 あまの言葉にわたしも頷く。