【完】悪魔と天使


 「じゃあ私、
  余計にいない方がいいじゃん。」

  てらすの顔が歪んだのが見えた。
  けど私は気にせずに言う。

 「私がいなくなればお父さんも
  楽になるよね。」

  ぐっと唇を噛む。
  口の中に鉄の味が滲む。

 「結馬、わからないの?
  お父さんは結馬のことを
  とても心配しているのよ?
  今あなたが死んだら、
  お母さんのときよりもっと
  悲しむと思うけど。」