【完】悪魔と天使


  俺はただただ嘘だと思いたくて
  そこから逃げた。

  しばらくすると
  雨が激しく降ってきた。

  まるで俺の涙のように
  土砂降りの大雨が。

  それから母さんが嫌いになった。
  そして雨も嫌いになった。

  歩きながら空を睨みつけると、
  黄色と紫の何か俺に向かって
  落ちてくる。

 「え⁉︎」

  俺にぶつかる手前で止まった‘それ’は
  俺に言う。